先輩の話は聞くものだ

時々魚釣りに行きます。

最近、釣りに行くと必ずいるおじさんがいます。話をしたことはありませんでしたが、先日、話しかけられました。基本的に釣りの邪魔にならないようにこちらから話しかけることはしていません。話しかけられたら話すというスタンスです。

 

仕事柄、話を聞くことが多いので、話を聞くのは苦ではありません。情報収集も兼ねて話を聞き続けました。相槌をうったり、質問したり、話を広げていきました。3時間ほど話を聞き続けました。おじさんの釣り方についてとか、道具へのこだわり、魚の処理の仕方、調理法など。

 

針を結ぶ器械は絶対使ったほうがいいと持論を展開していました。おじさんは「針結び機、たくさん持っているから、こんど使わなくなった古いのをあげるよ。」と。針は結べるのでいりませんとは言えませんでした。

 

お昼近くになっておじさんは帰り、私は釣りを続けました。しばらくするとおじさんが戻ってきて、「古いのをあげようと思ったけど、壊れていたからこれをあげる。」と、わりと新しめの針結び機をくれました。話をたくさん聞いてもらって気を良くしたのでしょうか。

 

いただいたものはありがたく使います。使ってみると便利でした。このごろ老眼が進んで針を結ぶのが大変に感じていましたが、針結び機を使えば簡単。

 

先輩の言うことは聞くものだと思いました。経験に裏打ちされたものですから。拒絶せずにいったん受け入れて、自分に合えば続ければいいし、合わなければやめてしまえばいいだけのこと。